【葬送のフリーレン】黄金郷編のマハトを考察！人間理解はなぜ失敗したのか？黄金化の象徴性を考える

黄金郷のマハトは、「葬送のフリーレン」で人類との共存を考えていた異色の魔族です。マハトはなぜ人間理解に失敗したのか、そして黄金化の象徴性とはどのようなものなのでしょうか。

この記事では、原作の描写を基に以下の点を解説します。

 

アニメを見て、原作を読みたくなった場合は、【eBookJapan】が一番です！

葬送のフリーレン｜黄金郷のマハトとは？思想について紹介

人間を理解したい魔族

© 山田鐘人・アベツカサ／小学館

黄金郷のマハトは、七崩賢最強の魔族でありながら、人類との共存を願う異端の存在です。彼は本来理解し得ないはずの人間性を探求し、その理解こそが共存の鍵だと信じています。

フリーレンの名言についてはこちらで解説しています。

【葬送のフリーレン】名言や名シーンを紹介！勇者ヒンメルやフリーレンの言葉を解説葬送のフリーレンには、数多くの名言や名シーンが登場します。そこで今回は、勇者ヒンメルやフリーレンなどキャラクターの言葉の中で、特に印象に...

黄金郷のマハトは滅ぼした村の名も知らぬ神父から「悪意や罪悪感が分からないことが可哀想だ」と告げられ、人間の感情に興味を持ちました。知的好奇心の強かった黄金郷のマハトは、人間を知ろうと奮闘。

© 山田鐘人・アベツカサ／小学館

黄金郷のマハトには領主グリュックに仕え、彼の弟子デンケンに魔法を教え、貴族社会に参加することで、人間社会そのものを内側から観察することにします。

グリュックとの間に友情を築き、人間を理解したつもりでも、悪意や罪悪感という核心的な感情だけは決して理解できませんでした。

最終的には悪意とは何かを知るためには自らの手で万物を黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）を使い、人間社会を黄金に変えるという破滅的な行為へと至ります。

魔族であるがゆえに人間理解に失敗した

黄金郷のマハトには生来的に憎しみや罪悪感といった感情が存在せず、人間が見せる悲しみや優しさ、残酷さといった複雑な心の動きを理解できませんでした。

グリュックは魔族を制御する魔道具「支配の石環」で、マハトに「ヴァイゼの民に悪意を持つ行為を禁じる」と命じました。

しかしマハトには悪意がそもそも存在しないため、ヴァイゼを滅ぼしても術式は発動しませんでしたよ。このことから、彼が真に理解できていなかったことがうかがえます。

黄金郷のマハトは自分達魔族が持たない感情を持つ人類に興味を示し「感情を理解する為に」人間を殺した。
明らかな矛盾だが、この矛盾が理解出来ない理由は「魔族には感情が無いから」というパラドクス。

平和や平等を叫び他者を弾圧する左派のパラドクスそのものだ。
フリーレンがウケるわけだ。

— 癒しの声を探して (@0iPglskPlLxB1j1) September 13, 2025

黄金郷のマハトとかいう悪意が分からないので人間の悪意という感情を知りたいという知的好奇心から行動し、利害の一致でグリュック様と契約を結んで人生をエンジョイし最期まで悪意を理解出来ないまま民に慕われながら尊厳死した圧倒的勝ち組魔族
最高に推せるんよ
人外が人外のまま寄り添えるっていう

— 白黒ダイス (@monokurodaizu) July 5, 2025

このように読者からも、魔族であったがゆえに人間理解に失敗したという声が多く聞かれます。異なる思想を持つ者同士は簡単には理解し合えないという声ですね。

葬送のフリーレン｜黄金化の象徴性とは

永遠の象徴

© 山田鐘人・アベツカサ／小学館

黄金は、古来より永遠や不変の象徴として知られています。黄金化は、黄金郷のマハトが追求した人間性の理解が永遠に理解できないことを示していると考察しました。

黄金郷のマハトは黄金化を自在に操れるにもかかわらず、黄金化した人を再び元に戻すことはできません。これは、魔族である黄金郷のマハトが人間の心を永遠に理解できないことを示していると考えられます。

魔王を倒した勇者についてはこちらもぜひ。

【葬送のフリーレン】勇者一行を一覧でご紹介！年齢や強さ・死亡状況についてもまとめ葬送のフリーレンを語るうえで欠かせない存在といえば、勇者一行です。勇者一行の年齢や強さ、生存・死亡状況を一覧にまとめてみました。 これ...

黄金郷編だけでなく、魔族と人類の間の溝が永遠に埋まらないことのメタファーなのかもしれませんね。

葬送のフリーレン｜黄金郷のマハトとフリーレンとの対話

理解と共存の困難さを浮き彫りにするもの

黄金郷のマハトとフリーレンとの対話は、双方の思想や感性の根本的な違いを浮き彫りにするものでした。黄金郷のマハトとフリーレンは、両者とも人間ではありません。人間を知りたいという点は共通しています。

ただ以下のような違いがあるように感じますよ。

600年前にフリーレンが黄金郷のマハトと戦ったとは全くかなわない相手でした。しかしフリーレンはヒンメルやゼーリエとの出会いを通じて、人間の本質を理解するようになります。

フリーレンが街全体の黄金を解除できた理由も、人間を理解しつつあるからだと思います。黄金郷のマハトとフリーレンの対話は種族を超えた理解の難しさを表現していると感じました。

まとめ

今回は、黄金郷編のマハトを考察しました。

黄金郷のマハトは人間の理解に苦悩し、共存を模索する一方で、悪意を理解できない魔族であるがゆえに矛盾を抱え続けます。

そして、人間を知ろうとするフリーレンの考えも、マハトには理解しがたいものだったと考えられます。

この機会にアニメをお得に視聴したい人はこちらの記事もぜひ。

【葬送のフリーレン】アニメ無料動画配信まとめ｜見逃し＆再放送や1話～全話フル視聴サイトは？評価感想や種﨑敦美など声優も葬送のフリーレンの見逃し配信や無料視聴動画サイトを紹介しますよ！ どの配信サイトがいいのか特徴とともに比較しておすすめしていますー！ ...

本ページの情報は2025年10月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。