【地獄楽】不老不死の仙薬とは？使用したキャラや天仙の目的についてもネタバレ解説

アニメ「地獄楽」の核心である不老不死の仙薬は、海の向こうにある島に潜む幻の薬として登場します。この薬は作中で重要な役割を果たしており、物語の中心的なテーマとなっていますよね。

画眉丸らが追い求めるその仙薬の正体とはどのようなものなのか？その仙薬を使用したキャラクターは誰で、それを作った天仙らの目的とは何なのか?

原作をもとに以下を紹介・考察します。

地獄楽｜不老不死の仙薬とは？

最強格の天仙・蓮がようやく形にした未完成の丹

地獄楽における不老不死の仙薬は、物語の序盤では「飲めば永遠の命が得られる夢の薬」として認識されていました。しかし、物語が進むにつれて、この仙薬は完成していない研究段階のものであることが明らかになります。

そのような状況の中、天仙たちの間で最も研究に熱心だった蓮が、ついに仙薬の完成に近づくことになりますよ。

弔兵衛と交戦した蓮は、弔兵衛が花化を起こしながらも意識を保っている様子を見て、その特異な状態に強い興味を抱くようになりました。

気絶させた弔兵衛を研究室に連れ帰った蓮は、彼の持つ貴重な氣(タオ)を利用し、丁寧な房中術による研究を重ね、不老不死の丹「盤古」を完成させました。

©賀来ゆうじ／集英社

氣（タオ）についてはこちらでも解説しています。

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ただし、この盤古にも弱点があり、時間が経過すると効力が枯れてしまうという致命的な欠点を抱えていました。その欠点を補うために、蓮は上質な属性別の氣を一種類ずつ捧げる「辟餌服生の斎」という特殊な儀式を考案し、実行に移します。

蓮は倭の国の人間を花化させて丹に変換するという方法により、完璧な丹である「神獣 盤古」の完成を目指しましたが、最終的には画眉丸らによって阻止されることになりました。

このように、不老不死の仙薬は単純に飲めば永遠の命が手に入る万能薬ではなく、蓮が長年の研究の末にようやく形にした極めて不完全なものであったことが分かります。

地獄楽｜不老不死の仙薬を使用したキャラ一覧

朱槿

ハイビスカスの天仙である朱槿は、画眉丸戦で鬼尸解状態になり氣が枯渇した際、仙薬を服用して即座に戦闘力を取り戻しました。仙薬の力を借りて一時的に戦闘力を取り戻しましたが、最終的には仙薬への依存が決定的な隙となり、敗北へとつながります。

死亡キャラ一覧についてはこちらで解説していますよ。

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殊現

©賀来ゆうじ／集英社

特殊な体質を持つ殊現は、追加組として島に入った直後に毒見役を任され、状況により仙薬を口に含むことになりました。

その効果は絶大で、致命傷を負っても活動でき、斬られても出血が止まる異常な肉体を手に入れたように思われていますよ。

しかし最終決戦で蓮と対峙した際、氣の過剰消費により命を落とします。

弔兵衛

天仙の菊花との死闘で、弔兵衛は瀕死まで追い詰められますが、戦闘中に偶然仙薬が体内に入ったことで、一気に肉体が再生し、死線から戻ります。

一度は氣の枯渇により命が尽きたように見えましたが、兄・桐馬の救助と仙道の鉢の働きで氣の循環が再開し、再び戦線に戻ることができました。

岩隠れの里長

©賀来ゆうじ／集英社

画眉丸が語る岩隠れの里長は、実は仙薬を飲んでおらず、幻術によって不老不死に見せかけていたことが明らかになります。

実際に仙薬を摂取したのは幕府での処刑時でした。わずかに舐めただけにもかかわらず、植物の根やツタが体から生え続け、意識を失ったまま生命活動だけが残るという異様な姿へ変質しています。

地獄楽｜不老不死の仙薬を作った天仙の目的

創造主である徐福(宗師)の完全なる復活

©賀来ゆうじ／集英社

天仙の一人・蓮が不老不死の仙薬を作った真の目的は、自らの創造主である徐福(宗師)の復活にあります。徐福(宗師)は天仙たちの始まりの存在であり、彼らにとっては絶対的な存在でした。

徐福(宗師)の復活には、通常では考えられないほど高濃度の氣が必要でした。そこで蓮らは、膨大な氣を持つ人間を丹へと変える方法を模索し、結果的に倭の国の民全てを素材にするという暴挙を計画します。

物語設定には、秦の始皇帝に仕えた方士・徐福にまつわる「徐福伝説」が着想として取り入れられていると考えられます。徐福は不老不死の薬を求めて東方へ派遣されたとされ、その伝承が本作の背景とも重なりますよ。徐福は日本で王となって二度と帰らなかったとされています。

この話は地獄楽の神仙郷や天仙たちの設定とどこか通じるものがありますよね。さらに後に蓮の本体は樹化した徐福(宗師)の妻だと判明します。

妻に会うために死闘を繰り広げた画眉丸と、夫を復活させるために不老不死の仙薬を作った蓮は、対比になっている存在だと思います。

まとめ

今回は、不老不死の仙薬について紹介しました。

不老不死の仙薬は徐福(宗師)の復活を願う妻の思いから作られることになりました。愛故に周りが見えなくなるところは、画眉丸と似ているといえます。

実際には仙薬を使用しても死者が出ていることから、蓮が求めた結果はなお実現しておらず、その理想との隔たりが強調される展開でした。

この機会に不老不死の仙薬について確認したい人は、以下の記事も読んでみてください。

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