◆筆者プロフィール

アニメ考察歴10年以上。伏線・キャラ関係性・ランキングを中心に、
視聴体験と公式情報をもとに考察記事を執筆中。
「地獄楽」の物語において、不老不死の仙薬が眠る島の支配者として君臨するのが、天仙様です。不老不死の力を持つとされる天仙様ですが、その正体や真の目的は何なのか?
原作をもとに以下を紹介・考察します。
- 天仙様一覧
- 正体
- 目的
地獄楽|天仙様一覧!名前や元ネタについても紹介
蓮(普賢上帝)

蓮は天仙の中でも特に指導的立場にあり、他の天仙様たちを統率する中心人物です。神名は普賢上帝で、元ネタは仏教における普賢菩薩がモチーフとされていると考えられます。
蓮の天仙と呼ばれることもありますよ。氣属性は、土です。
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蓮は、他の天仙様たちを家族として扱いながらも、自らの意志に従わせることで秩序を保とうとしています。
声優は、諏訪部順一さんと甲斐田裕子さんです。なお諏訪部順一さんと甲斐田裕子さんはメイ以外の天仙の声優を担当されています。
菊花(ア閦大帝)

菊花は桃花と共に房中術の研究を行い、不老不死を目指す存在です。菊の花の天仙で、理想の美と不死を求めるあまり、桃花以外の存在を拒絶しています。
初期の頃は穏やかで優しい性格の持ち主でしたが、桃花を守るために凶暴化していきました。氣属性は、火です。
神名ア閦大帝から、阿閦如来が元ネタと考えられます。
桃花(ラトナ大聖)

桃花は柔らかな微笑みと可憐な雰囲気で女性の姿をしていることが多い天仙様です。菊花と対をなす存在として描かれています。
桃花は天仙様の中でも感情表現が豊かで、人間味が強い印象です。しかし、明るい態度の裏には、何百年も成果が見えない研究に取り組んできた苦しみがあります。
ラトナ大聖という神名を持ち、宝生如来が元ネタと考えられますよ。木の氣属性があります。
朱槿(如ィ元君)
ハイビスカスの天仙である朱槿。天仙様の中でも特に無邪気で気まぐれな性格を持っています。神名から如意輪観音が元ネタの可能性が高いです。氣属性は、水ですよ。
呼吸を抑え息をしない状態で生命を維持し、内側の氣(タオ)を循環させることで不老不死を目指す胎息を研究しています。
氣(タオ)についてはこちらでも解説しています。

画眉丸をはじめとする主人公陣営にとって、物語序盤の強敵として立ちはだかりました。
牡丹(不空就君)

牡丹は不老不死を追い求める天仙の中でも、特に研究に没頭した存在です。人体の氣や経路を扱う周天を専門としていました。不老不死を求めるために命の実験を繰り返し、島に流れ着いた人間を研究材料として丹にしたり、僵尸に改造して使役することも。
人の体を丸ごと圧縮して丹を抽出する「生絞り器」を製造していることから、残酷な性格をしているといえます。
神名からして元ネタは、不空金剛と思われますよ。氣属性は、土です。
蘭(准胝帝君)

蘭は、柔和な物腰と圧倒的な戦闘力を併せ持つ天仙様です。呼吸と動作を調和させて氣(タオ)を流し、体内の循環を整えることで生命力を高める導引を研究しています。
鬼尸解状態においても知性を保ち、他の天仙様とは比較にならないほどの戦闘力を発揮しており、天仙のなかでも最強クラスの実力者と考えられますよ。
元ネタは名前より准胝観音の可能性が高いです。 水の氣属性があります。
桂花(文殊公々)

桂花は繊細で内向的な存在であり、瞑想によって不老不死へと至ろうとした天仙様です。桂花は極端な人見知りで、常に本を手放さない性格をしています。
智慧と慈悲を司る文殊菩薩が元ネタと考えられますよ。両性同体の姿を維持しながら陰陽の循環を続けるという特殊な状態にあり、その影響で瞳が裏返ったような独特の外見をしています。
氣属性は、金です。
メイ

梅の花を司る天仙様でありながら、陰の氣しか持たない体質であり他の天仙様たちからは劣等種として扱われ、追放された過去があります。メイだけ神名がないので、元ネタとなる仏教用語はないようです。氣(タオ)の使用によって成長し大人の姿に変化できます。
声優は、小原好美さんですよ。水の氣属性があります。
地獄楽|天仙様の強さや能力・技について
氣(タオ)を操る
天仙様は氣(タオ)を武器にも身体強化にも転用できます。
- 方術: 戊の位「空詣」: 氣(タオ)を駆使して宙に浮く技
- 方術:己の位「夜詣(やけい)」:氣(タオ)を極端に薄め、自身の存在感を消す技
- 遠当:氣(タオ)を飛ばして相手に衝撃波を与える技
- 錫刺:凝縮した氣(タオ)の粒を雨のように空中から降らせる技。
方術を中心とした特殊技人間の武芸者や忍よりも氣(タオ)の扱いに長けており、戦闘における柔軟性と破壊力の両立を可能にしていますよ。
鬼尸解に変化できる
鬼尸解とは、体内の氣(タオ)を過集中させることで、戦闘力が大幅に向上する特殊な形態です。見た目は、花が咲いたような異形化となります。常識を超える破壊力を示し、周囲の地形を大きく変えるほどの戦闘能力を発揮しますよ。
ただし、発動中は氣(タオ)の消費が異常で、長時間は持続せず、解除後は消耗しきった状態になります。
地獄楽|天仙様の正体・性別・目的について

正体:人と植物の生命エネルギー氣(タオ)を融合させた存在
天仙様の正体は、太古の時代に不老不死を追い求めた徐福の妻が、自らの氣(タオ)と植物の命を融合させて生み出した人工の仙人です。
徐福の妻は夫の死を受け入れられず、氣(タオ)の理論を用いて彼の魂を保存し、蘇生の可能性を信じて研究を続けた結果、時間の限界を超えるために自らの分身蓮を創り出し、さらにその蓮から他の天仙様たちが生まれたのです。
天仙様たちが似た容貌と声を持っているのは蓮という原型から生まれた分身であり、同一の存在が役割や性格を分化させた集合体であるからと考察できます。
性別:雄雌同体
天仙様たちは雄雌同体であり、陰陽の氣を循環させることで性別を自在に変化させることが可能です。
これは人と植物の生命エネルギーを掛け合わせたこと、氣(タオ)は、陰陽の二つの要素から成り立っていることを表現していると考えられますよ。
目的:徐福蘇生
天仙様の目的は、仙薬を完成させて徐福を蘇生することです。
仙薬についてはこちらでまとめています。

蓮を筆頭とする天仙様たちは、徐福蘇生という目的を達成するために研究を続けています。天仙様が異なる性格をしているのは、研究の多角的なアプローチの一環であり、最終的には徐福の蘇生という一つの目的に向かって動いているといえるでしょう。
まとめ
今回は、天仙様について紹介しました。
- 8人の天仙様が登場
- 氣(タオ)の扱いに優れている
- 両方の性別がある
- 正体は人と植物の生命エネルギー氣(タオ)を融合させた存在
- 徐福の復活が目的
天仙様の見た目は完璧な雄雌同体、声も容姿もよく似ています。徐福の妻の愛する夫を失いたくないという純粋な感情から、天仙たちは誕生しました。
しかしその結果、千年以上も終わりの見えない研究に縛られる存在を生み出してしまったのでした。
この機会に天仙様の活躍をアニメで確認したい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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本ページの情報は2025年12月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。











